タクシーを利用した時のプチ良い話③
ここでは、タクシーコラムとして、タクシーを利用した時のちょっとした良い話を投稿して貰ったので、ご紹介します。
タクシー利用した時のプチ良い話_その3
忘年会続きの年末の深夜、新橋からタクシーに乗りました。
行先は自宅のある千葉県市川市行徳駅近くです。
運転手:「高速ご利用ですか?」
の問いかけに
私:「土橋から乗って湾岸線経由千鳥町で降りてください」
三軒ほどハシゴ酒をしたせいで乗車後すぐに車酔いのような症状に、
襲われました。
高速のコーナーや路面の繋ぎ目でタクシーが微妙に揺れるたびに、
吐き気が強くなって来ます。
なんとか我慢をして30分ほど経過した頃、
それまで無言だった乗務員さんが
運転手:「お客さん具合が悪いようですか」と問いかけて来ました。
私:「飲み過ぎで」
と答えると真冬の深夜にも関わらず
運転手:「暖房切って少し窓開けましょう」
と云ってくれました。
5分ほど経過して
運転手:「具合はいかがです?」
私:「吐き気が止まらない」
と返答すると
運転手:「次の葛西で高速降りましょう」
と返事を待たずに車線を左に寄せて葛西の降り口に向かいました。
葛西臨海公園は緑の多いところです。
国道に降りるとすぐに左の公園入り口に車を止めました。
公園に付属した公衆トイレ前です。
運転手:「さぁすぐにスッキリしますよ」
と云ってドアを開けてくれました。
しかもダッシュボードを開けて真白い薄手のタオルを渡してくれました。
幾分スッキリして車に戻ると
運転手:「良かったらこれどうぞ」
とミネラルウォーターを差し出して優しい笑顔で迎えてくれます。
車内に戻って
私:「ありがとう、だけど良く公衆トイレの場所が分かったね」
と聞くと
運転手さん、
「都内からディズニーランドに行く場合浦安出口は、
混雑するので大抵ここで降ります」
さらに
運転手さんは、
「ディズニー行きはお子様や女性が多いので、
公衆トイレの場所の確認は仕事 の一つです」
と明るく答えました。
私:「タオルは?」
運転手:「長年の経験で車内にあったら必ず役立つグッズです」
私:「それにしても嬉しい心遣いだね」
運転手:「タクシーはサービス業と考えています」
との返答です。
国道357号線を窓を開けたまま暖房を切って、
行徳の自宅まで無事届けてくれました。
ミネラルウォーター代金と釣銭をチップとして、
受け取ってくださいとお願いしましたが頑として受け取りません。
運転手さん、
「さっき云いましたね、タクシーはサービス業ですからコミコミです。」
最後まで、気持ちの良い運転手さんでした。
また、どこかでお会いしたいという気持ちで、一杯になりました。