タクシーを利用した時のプチ良い話②
ここでは、タクシーコラムとして、タクシーを利用した時のちょっとした良い話を投稿して貰ったので、ご紹介します。
タクシー利用した時のプチ良い話_その2
銀座二丁目中央通り品川方面に向いた場所でタクシーに乗りました。
行先は渋谷駅近くです。
「渋谷のススクランブル交差点まで」と運転手さんに告げたところ。
運転手さんは「ご指定のルートがございますか?」とミラー越しに優しく
問いかけてきました。
いつも通るルートを告げました。
私:「中央通りから銀座四丁目交差点を右折晴海通り直進して、
国会前右回り三宅坂からR246で渋谷まで」
の返答に運転手さんは
運転手:「先ほど青山通り抜けて来たのですが大変混雑ぶりでした」
とアドバイスをくれました。
私:「じゃあー左回りで六本木経由で」
運転手:「かしこまりました」
とのやり取りで晴海通りに入りました。
何度も通るルートですが、混雑のアドバイスをしてくれた乗務員は初めてでした。
都内では有名なタクシー会社のマークを付けていた黒色のタクシーでした。
黒のスーツをきちんと着こなし帽子も目深にきちんと着用している
運転姿勢の良い乗務員さんでした。
通常は乗務員さんと会話することはないのですが何故か好感を覚えて
私:「ルートアドバイスありがとう」
と云うと
運転手:「仕事でお急ぎの方には必ずその日の
交通事情をお話するように努めています」
との返事。
私:「ビジネスマン以外は?」と聞くと
運転手:「お年寄りとお子様連れはスピードより安全を優先にルート案内します」
私:「どんなアドバイス?」
運転手:「近道でも間道外のルートはお勧めしません」
私:「女性のお客には?」
運転手:「女性の方はあまりルートにこだわらないようです。必要以外あえて声掛けはしないように努めています」
まったくそつのない返答です。
言葉は悪いのですがタクシーの乗務員にしておくのが惜しい感じでした。
私:「黒塗りタクシーって優良ドライバーしか乗務出来ないって聞いたけど」
運転手:「私の場合は乗務開始後一度も事故が無いので選ばれただけです」
そんなやりとりで退屈なしに無事渋谷に到着。料金を支払うとお釣りとは別に200円を差し出します。
私:「何これ?」
と聞くとにっこり笑って
運転手:「遠回りした分の差額返金です」
最後まで誠意あふれた対応が心に染みました。