タクシーを利用した時のプチ良い話①

タクシーを利用した時のプチ良い話①

タクシー運転手,良い話

 

ここでは、タクシーコラムとして、タクシーを利用した時のちょっとした良い話を投稿して貰ったので、ご紹介します。
 

 

海外旅行から帰ってきた時に、タクシー利用した時のプチ良い話

海外旅行から日本へ帰ってきた時に、タクシーを利用した時のエピソードになります。
 
海外旅行から日本へ帰って来た時は、最寄駅から家までは、歩いて帰れる距離ではないのでタクシーに乗らなければなりません。
 

 

 
成田空港からは高速バスを利用しているのですが、家から一番近い停車駅で降りそこからは大きなスーツケースと、機内持ち込み用のキャリーバックを両手で引きながらタクシー乗り場へ移動します。
 
私の住んでいる町の電車は未だに単線であり本数もとても少ない上に、夜になると駅には電車が入って来た時以外は、人の気配も殆どなくなってしまいます。
 
駅に着いたのは夜の9時を過ぎていましたが、既にタクシー乗り場には1台も車が停まっていませんでした。たまたまその日は主人も留守だったので迎えを頼むことが出来ませんでした。
 
暫く待っていると1台のタクシーが駅の構内に入ってきました。私は運転手がどんな人か心配で覗き込むと、50代と思われるその人は私の荷物を持ってくれながら、遠くへ行ってきたのですかと私に聞きました。
 
その一言が、緊張していた気持ちを幾らか和らげてくれました。私が外国へ行ってきたと言うと運転手は、『自分の奥さんもよく旅行に出かけるのですよ』と会話が続きました。
外は真っ暗な田舎道を走りながら家が近づいてきました。
 

 

 
大通りから曲がり細い道に入ると、行き止まりの道があり、その奥が私の家になります。
私の家までの道は、舗装されていない砂利道なので、砂利道の上をスーツケースを転がしていくのはとても大変です。
 
それに途中にある家の前を、スーツケースを引いてゴロゴロと音を立てて、通る訳にもいかず、降りてから荷物を一つずつ家まで運ぼうかと思いながらタクシーを降りました。
 
無事に家の近くまで帰ることが出来て、気持ちに余裕が出来たこともあり、料金を支払った時に2000円近くのおつりがあったのですが、取って置いてくださいとタクシーの運転手の方に言いました。
 
そして荷物をおろすと運転手さんは、『運んであげましょう』と言って、大きなスーツケースを玄関近くまで持ってきてくれたのです。
 

 

 
お蔭で夜遅くに、ご近所の家の前をゴロゴロと音を立てて通らずに、家に着くことが出来ました。
 
いろいろな運転手の方がいますが、あの時お釣りを取らなかったから荷物を持ってくれたのではないと思っています。
 
きっと『自分の奥さんが旅行先で親切にされたこと』があって、そういう話を聞いていたのでイメージが重なったのか自然な行動だったのだと思います。
 
お蔭で楽しかった旅の締めくくりをすることができました。
あの時のタクシー運転手の方に、この場でお礼申し上げます。


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